繊細なボクとセカイ

人一倍繊細であるボクが感じてきたこと、体験してきたことを書いていく予定です。同じ悩み持つ人の悩みが少しでも軽くなったら、なんて。

【ONE PIECE】Novel LAW 小説 少年ロー

勇気を出せないキミに。

どうも、セツカです。

突然だけど、勇気ってなんだろう。

最近、勇気がキーワードになる本を読む機会が多く、ボク自身勇気をもらえた書籍がいくつかあるので紹介してみたいと思う。

早速なのだが、今回紹介するのはこちら。

 

ONE PIECE novel LAW

尾田 栄一郎/坂上 秋成 集英社 2020年04月03日頃
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できる限り直接物語の内容に関するネタバレはしないようにしたつもりだが、どうしても触れてしまう場合には予め記載しようと思う。

よければ付き合ってみてほしい。

 

【あらすじ】

"北の海”ノースブルースワロー島。コラソンと死に別れたローは"オペオペの実”の能力で九死に一生を得て、ベポ、シャチ、ペンギンと出会う。島の発明家との交流、海中を飛ぶツバメと財宝伝説、そしてハートの海賊団結成までを描く、少年ローの成長譚!

原作 小田栄一郎、著者 坂上秋成、『ONE PIECE Novel LAW』、集英社、2020年、背表紙の紹介文より引用。

 

①コラソンと別れた後のローがどのように生き延びたのか描かれている

あらすじにも書かれているのだが、コラソンと別れてからハートの海賊団結成までの間の物語だ。原作ではロードン・キホーテ海賊団のメンバーたちに背を向けて歩いて行くところで過去の描写は終わっている。

その後ローさんが無事なのはすでにわかっているが、その間に何があったのか気になっている人は多かったと思う。ボクもその内の一人だ。

ミニオン島での惨劇の後から物語は始まり、「頼むからローさんにこれ以上の不幸は降りかからないでくれ…」なんて祈りながら読み進めた。

 

少年ローの視点で物語が進んでいくのもポイント。

 

ローさんがどんなことを感じながら前に進んでいったのかが主観的に描かれている。

クールなイメージの強いローさんの、少年時代の心のうちを知れたのは新鮮で、気がつけば彼のことを応援しながらページをめくっていた。

 

読み終えた後は一本の映画を見終わったかのような心地

 

映画になったら絶対見に行くし、テレビアニメでもいいのでぜひとも映像化してほしい。

 

そんな物語だ。

 

②少年ローと彼を取り巻く仲間たちから勇気がもらえる(※若干のネタバレを含む)

 

ハートの海賊団のお馴染みのメンバーであるベポ、シャチ、ペンギンとの出会いも描かれている。

そしてこの物語に欠かせないもう1人の存在。

ヴォルフという名の島の発明家だ。

 

彼と関わる中で、少年ローは様々なことを見て、経験して成長していく。

 

そして、ローだけでなく、ヴォルフも、ベポもシャチもペンギンも、目の前の問題に向き合って立ち向かっていく

 

彼らの成長も一緒に感じることができる物語だ。

 

 

……おれもヴォルフも、「今」動き出さないといけないんだ。

おっかないことがあっても、戸惑いがあっても、いろんなことを「いつか」に先延ばしするんじゃなく、ここで動き出さないといけないんだ。

「今」、覚悟を決めること。

原作 小田栄一郎、著者 坂上秋成、『ONE PIECE Novel LAW』、集英社、2020年、P168より引用。

少年ローさんの言葉。

たくさんの不安を抱えながらも、辛いようにも映る現実から目を背けずに前に進んでいく。

そんな力強い意志がこの言葉には宿っている。

 

不安をなかったことにするのではなく、それを認めた上で、立ち向かっていく。

 

この言葉は自分にも向けられている気がして、ボクにとっても大事な言葉になっている。

 

少年のローさんがコラさんという恩人を失った後、良識のある大人とかけがえのない仲間と出会を果たせたのが何よりもの救い

 

ローさんが好きな人はもちろん、普段中々勇気を出せない人はきっとこの本から勇気をもらえるはずだ。

 

興味があったらぜひ手に取ってみてほしい。

 

ONE PIECE novel LAW

尾田 栄一郎/坂上 秋成 集英社 2020年04月03日頃
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以上、一先ずここまでで一旦おしまい。

ここまで付き合ってくれてありがとう

 

 

 

 

おまけ

ここから先は特にボク独自の感想が強くなるので、それでもよければ…という感じだ。

後味がすっきりしないかもしれないので、その点を考慮した上で目を通してみてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小説の中でも度々ドフラミンゴの名前が上がる度に「もしもドフラミンゴさんがヴォルフさんのような大人に出会えていたら…」と思ってしまった。

 

そもそもあの惨劇はドフラミンゴが原因でもあるのだが。

それを肯定するつもりは全くないのだけども。

 

おつるさんの言葉を借りるなら

「もしもあの時」なんて酔狂な世界は存在しない

 小田栄一郎、『ONE PIECE 80巻 』、集英社、2015年、第801話〝開幕宣言〟より引用。

のだろうけど、それでも「ローにとってのコラさんや、ヴォルフのような存在が出会えていたなら、今よりはもう少し明るい未来だったんじゃないか、違う未来を選び取れたんじゃないか」と思わずにはいられなかった。

 

もちろん最終的にどんな人生を送るのかは当人が選択するものであって、出会いが全てということではないのだけれども。

 

彼からすれば余計な世話かもしれない。

あくまでボクがそう感じただけだ。

 

これを記すか悩んだが、ここまでを含めてがボクの感想と紹介になると思い綴ることにした。

 

 

ともかく少年のローさんがドフラミンゴさんのようにはならなくてよかった。

 

頼むからみんな幸せに生きてくれと思わずにはいられない

 

以上長くなってしまったが今回はここまで。

思うところはあるかもしれないが、こんなところまで付き合ってくれてありがとう

それではまた

(ちなみにおつるさんのセリフが登場する80巻はこちら。参考までに)

ONE PIECE 80

尾田栄一郎 集英社 2015年12月28日頃
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