繊細なボクとセカイ

人一倍繊細であるボクが感じてきたこと、体験してきたことを書いていく予定です。同じ悩み持つ人の悩みが少しでも軽くなったら、なんて。

手放せないのはなぜ?

ご無沙汰しております、セツカです。

 

最近はようやく暖かくなってきましたね。

季節の変わり目なので体調には充分気をつけたいと思っているこの頃。

さてさて前回の更新からだいぶ空いてしまいましたが、今回は前回の予告通り「手放す」ということについてお話ししようと思う。

 

1、「手放す」という言葉の意味

 

ボクはいつも気になる言葉があるとその意味を調べる。

今回はちょうど手元にあった懐かしの(?)電子辞書を使って調べてみた。

 

①持っているものを自分の手元から放す
②している仕事を一時中止する

(広辞苑より)

 

①の意味はわかるのだけど、②のような意味があるのはちょっと驚きだ。ただ一時というのがカギかもしれない。

 

そういえば禅の言葉で今回のブログの内容にぴったりな言葉があったような…。ということで次は禅の言葉からちょっと派生して紹介しよう。


放下着」(ほうげじゃく)

「放下」とは打ち捨てること、「着」は命令を表す。

何でも唐の高僧、趙州禅師は、修行僧から「もはや捨てるものはない。今後どんな修行をしたら良いか」と問われたとき、「放下着」と一喝し、「捨て切ったという思いも捨てろ」と答えたという。修行に修行を重ねて体得した悟りさえ捨て去るのが禅の修行だそうだ。

(武山廣道 くり返し読みたい禅語 リベラル社 2015、p98)

 

どちらの言葉も自分のもとにあるものを放すというニュアンスがあるように感じた。

 

特に繊細なひと物からも人からも受ける刺激大きい。だからこそ刺激のもとになるものを手放すのはとても重要なこと


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捨てるか、手放すかすると心のわだかまりも捨てられるのではないか?

それはわかったが、ではなぜ手放せないのか。

次はその話をしよう。

 

 

2、なぜ捨てられないのか

 

①持っていることで満たされる

遠い遠い昔、まだ人類がマンモスとかそういうものを狩っていた時代の話。その頃は狩などで得たものを自分の棲家で保管していたらしい。そして保管されているものの量で男性の地位が決まっていたという話を以前記事で読んだことがある。

ちなみにコレクターに男性が多いのは狩りをしていたのが男性が多かったため、その名残だという説もあるそうだ。

生きていく上で溜め込むということが不可欠だったに違いないが、現代ではそうした遺伝子がコレクターというような形で表れているのかもしれない。

 

②手に入れることが目的に

例えば通常版ではなく豪華版のDVDを注文したのに、ひどい場合は届いた箱からも出さなかった…なんていう経験はないだろうか。(ボクにはあるんだ…そして見もしないまま売り払うという…)

他には本なども気がついたら手に入れるのが目的になっていて、買って満足してしまっていたなというものが多々あった。

あとから振り返ってみると本当は必要なかったという結論に落ち着くこともしばしば。

この記事を書きながら、そういうものを減らしていきたいなと改めて感じている。切実に


③ボクの場合

・自分で買ったもの→自分を否定するみたいでなかなか捨てられない。

・人からもらったもの→その人に申し訳ないという罪悪感から捨てられない。

(この「罪悪感」という感情がなかなかの癖者なんだけど、今回はスルーします。どこかでお話する機会があればそのときに)

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・いつか使うかもしれない→多くの場合、そのいつかはやってこない。1年以上使っていないもの、着ていない服なんかも数え切れないほどあるはずだ。

ものを大切にできていないなぁと思い、自分を責める悪循環

このわだかまりから自由になりたい!と強く思っていた。

 

3、捨てられない中で気がついたこと

 

①実は頭の中も他人の思考でいっぱい?


例えば自分が欲しいと思って買ったはずの特典付きのDVD。だけどいざ自宅に届いて箱から出してみると「なぜ頼んだのだろうか…」という疑問が浮かぶ。そうして考えてみてふと頭に浮かんだのはスマートフォンに表示されていた広告。ホームページを開く度に載っていたものだからついつい気になって買ってしまった、ということに気がついた。

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つまり欲しかったのは自分ではなく、買わせたかった広告の、いわば他人の思考とは言えないだろうか。

 

②ものに潜む「罪悪感」

ものを捨てようと思ったときに湧く、申し訳ないとか後ろめたい、持っていていいものじゃないよなと思う感情。

ものを抱え込むとこういった負の感情を抱え込むことになる。

ものの多さに比例して悩みも増えていくように感じている。

すぐに決断ができない。(物が捨てられない)

ものを大事にできていない→自分を大事にできていない。という考え。

そしてもともとの心配性がさらに加速していく…。という負のスパイラルにはまる。

ものを捨てられないということは不要な感情まで溜め込んでしまうということだ。

それをここ最近の片付けや整理の中で実感した。

 


以上がなぜ手放せないのかについてのボクの考えだ。ボクは自分の部屋を片付けてものを手放したことで、物理的にもそして何より心が軽く楽になった。(最もまだ途中の段階で現在も続いているが)

ということで次回は「どうしたら手放せるのか」についてお伝えできればと考えている。

興味があればまた覗きに来て欲しい。

ここまで付き合ってくれてありがとう。

セツカでした。

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(今回のイラストアナログですみません。イラストの形は色々と模索してみようと思います。上達はしたいと思っています。)